「日本の芸術写真の根本は関西にあり。」を標榜しています。 関西写団ではもう100年も透徹した写真の見方、作り方が伝承され、直に新興写真の諸師達に教えを受けた先達達も高齢化の一途を辿り、若い写真作家との間にジェネレーションギャップが生じてしまいました。 折角完成をみた価値観が現存するのに、それを伝達しないことは写真界において大きな損失であるとの考えから次世代の写真作家育成の場として若輩ながら、京都光画道場を創設するに至りました。 写真は感性という言葉をよく耳にしますが、その感性も技術、確固とした価値観を土台に敷かなければ華開きません。 どんなに優れたセンスを持っていても作品活動の場に於て不足が生じるならば、それは砂上の楼閣に等しいといえます。 先達たちが100年かかって築き上げ、伝承されたものは即ち武道でいえば型になぞらえる事が出来るでしょう。 将棋や碁でいえば定石です。 誰が行っても茶道の所作が美しいのも、華道の型が奇麗なのも、それは時間を経て先人たちの厳しいコンセンサスとノウハウに裏付けされた一流のセンスを伝承されやすい形にまとめたからに他なりません。 伝承されているものは学ぶ事が出来るのです。 それは言い換えれば大成された学習プログラムともいえます。 しかし本来創作活動は習い事ではなく、定石に縛られる必要は全くありません。 型を崩して自分流のセンスが加味できればそれは誰にも真似できない個性へと転換します。 そうなれば拾うも捨てるも自由です。 私自身、出来が良くなく伝承されたことの何十分の一かしか理解できていなくても、若い世代の作家達にその価値観を伝承することが、無償で必死に育ててくれた先輩写真家達への御恩返しに成る事を信じて疑いません。 本会には同じ系列の関西写団を潜った比較的若いメンバーが多数おります。 本会のメンバーはもとより参加してくれる皆さんも学習、研鑽の場として、京都光画道場を存分に活用してくれることを欲してやみません。 共に深遠な写真の世界に旅立ち、そして新時代の写真界の扉が開かれん事を! 京都光画道場師範 佐和賢爾 記 |
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